ヒガンバナ

ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。彼岸花の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来します。

別名の曼珠沙華は、法華経などの仏典に由来します。

学名のLycoris(リコリス)は、ギリシャ神話の海の女神 「Lycoris」の名に由来します。花がとても美しいことから。

有毒植物で、特に鱗茎(球根)にはアルカロイドを多く含みます。

有毒植物ゆえ、小動物や虫を避けるために田畑の畦や墓地に多く植えられたという説と、有毒ですが、毒抜きすれば球根は食用にもなるため飢饉に備えて植えられたとも言われているようです。

日本全国どこでも見られますが、自生ではなく、また日本に存在する彼岸花は種子で増えることができないため、中国から伝わった1株の球根から日本全国に株分けの形で広まったと考えられます。

 

彼岸花って本当にお彼岸の頃に咲くんですよね。写真は庭のものですが、昨日お墓参りに行ったお寺の参道にもたくさん咲いていました。秋が来たんだなぁってしみじみ思いますね。

燃えるように真っ赤な彼岸花は実に美しいですよね。

以前友人から聞いた話ですが、友人が彼岸花で首飾りを作り、近所の子供にあげたところ、その親御さんが、有毒植物なのを知っててこんなことをするのか、と怒鳴り込んできたとか。

確かに有毒植物ですが、主な毒は球根にあるわけだし、食べるわけじゃないし、水溶性の毒だから手についても洗えば流せるものだし、昔の田舎の子供は首飾り作って遊んできたわけだし。

なんかちょっと寂しい話だなって思っちゃいました。