ボタン

ボタン科ボタン属の耐寒性落葉低木。
ボタンは8世紀に、中国から薬用植物として渡来したといわれていますが、その後、観賞用にも栽培されるようになり、江戸時代には数多くの観賞用の園芸品種が生み出されました。しかしながら、江戸時代のボタンの品種は、わずかにその名をとどめるばかりで、現在栽培される品種の多くは、明治以降に作出されたものです。

 樹形は分枝して横に広がります。 初夏に、その年に伸びた枝先に15~20cmの大輪の花を一個咲かせます。 葉の茂みの上に花が置いてある感じです。樹高は50~200cm、開花期は4~6月。花色は薄紅・白・紅・紫紅・黒紅・黄・青紫・橙・紅のぼかし入りなど、また花の咲き方も八重咲き・千重咲き・万重咲きなど園芸種が多数栽培されています。ボタンは美しさを象徴する植物であり、古くから、さまざまな工芸品や絵画の意匠としても用いられています。また、美しい女性の容姿や立ち居振る舞いが、「立てば芍薬、座れば牡丹…」と形容されてきました。
 
牡丹の花は本当に豪華ですね。我が家には写真の白のほか、紅、紫、黄色などがあります。それぞれ大きな花をつけるので咲くと一気に庭が華やぎますね。

我が家のすぐ近くに牡丹をたくさん育てているお寺があります。牡丹の咲くころは気候も良いので、近所の幼稚園から子供たちがお散歩にやってきたりします。

お寺の方が話されていたのですが、以前、やってきた幼稚園児たちが、大きいお花だね、すごいね、と、ひとしきり感心した後で、ボタンはどこなの?って質問したのだそうです。きっと、その子が思っていたボタンの花と目の前の牡丹の花のイメージがあまりにも違っていたのでしょうね。洋服のボタンから小さい花をイメージしていたのかも。可愛い話ですね。