イギリスのデビット・オーシチン氏が確立したイングリッシュローズ第1号の品種。
強烈ですばらしいミルラの香り。
濃いピンクの整ったカップ咲きの可愛い花は本当にうっとりします。
実は、我が家のバラのアーチは、もともとは、このコンスタンススプライとコーネリアを左右に植えていました。このホームページのフォトギャラリーに出しているアーチの写真は、その二種類のバラが最も美しく咲いていた時のもの。アーチをくぐるとそれはそれは良い香りがしました。
ところが、数年前、突然アーチのコンスタンススプライが枯れてしまいました。
この写真の株はまだ、アーチの株が元気だった頃に挿し木しておいたものです。この株がもっと大きくなったら、いつか煉瓦の壁一面に咲かせてみたいなあ。煉瓦の壁とコンスタンススプライは昔からの名コンビなのです。我が家に煉瓦の壁はないけど・・・
ところで、この薔薇の香り、ほかの薔薇とは違う、スパイシーで甘く強い特別な香りがします。ミルラの香りと言われています。
ここで、香りの豆知識。ミルラは没薬(もつやく)とも言い、とカンラン科の植物から抽出される樹脂のことです。古代、香りは焚いて煙を吸ったり、香油を体に塗ったりというかたちで宗教儀式や医療用、化粧用に利用されました。エジプトでは神殿でミルラを焚いて神に捧げました。香料の中でも最も重要視されていたのが、ミルラと乳香です。大変高価なこともあり、権力者のみが使うことを許される象徴的な香りでした。
ミルラには殺菌作用や防腐作用があり、古代エジプトの特権階級のミイラにはミルラがふんだんに使われました。ミルラをたくさん使ってているからミイラと呼ばれるようになったのです。
またイエス・キリストが誕生したとき、星に導かれてやってきた東方の三賢者が乳香・ミルラ・黄金を捧げたといわれます。
コンスタンススプライの香りは、そんな特別な香り、ミルラの香りなんですよ。
コメントをお書きください