八重のドクダミ

ドクダミ科ドクダミ属。日本を含む東アジアに1種が広く分布する多年草。

八重のドクダミは園芸種です。

強烈な匂いも葉の形もいわゆるドクダミと同じなのですが、花はなんとも可憐です。幾重にも重なった白い花びらがドレスのようにも見えます。白いチュチュを着て踊るバレリーナのようにも見えるかな(*^^)v

正確に言うと花びらに見える部分は総苞片(そうほうへん)と言う、花を支えている葉の一種で、花の本体はその中心にある黄色い部分です。独特の臭気を持つところから毒溜(どくだめ)と呼ばれ、それが転じてドクダミとなったと言われています。解熱や解毒、利尿作用をはじめ様々な薬効があるところから「十薬(じゅうやく)」と呼ばれ、薬草としても扱われます。

 

ヨーロッパでは一重の普通種も園芸に利用されるようですが、日本ではやはり雑草扱いですよね。我が家の庭にも一重のものは勝手に生えてくるので、必死に抜いています(-_-;)

八重のものなら増えてもいい気がするけど、庭植えしたらきっと一重のものにとってかわられちゃうんだろうな。写真の八重のドクダミは今のところ鉢で育てています。