薔薇の剪定と誘引

年に一度、気合を入れてしなければならない作業、薔薇の冬剪定と誘引をしました。

春にきれいに咲いてもらうためには欠かせない作業です。

植木鉢で育てているものや、地植えでも木立に仕立てているものはそうでもないのです。大変なのは、アーチのコーネリアとヒマラヤンムスク。そして窓辺のアイスバーグと春霞です。特に窓を右側から覆うアイスバーグは巨大になってしまっているので、剪定するにも覚悟がいります(^_^;)。枝といっても直径5センチにもなっているところは、剪定ばさみでは歯が立たず、のこぎりを使います。背丈も二階に届いているため2mほどの脚立に乗って作業します。

必要なものはまず、皮手袋。ホームセンターで購入した安価なものですが、これがないと、さすがに薔薇の枝をつかむことはできません。そして剪定ばさみ、ポケットには枝を固定するための麻ひもやワイヤー、腰にはのこぎりをぶら下げて、脚立の上に立って、太くてとげだらけの枝との格闘です。

長い枝を引っ張ってきて、トレリスや支柱に誘引する時なんて、失敗すると、とげだらけの枝にひっぱたかれますから。体のあちこち傷だらけです。本当に、好きじゃないとできない作業だと思います。

結局この3連休、薔薇の剪定に費やしてしまいました。お天気が良かったので助かりました。切った枝は45リットルの特大ゴミ袋にぎゅうぎゅう詰めて6袋になりました。アーチも窓辺もすっきりしました。

 

薔薇の剪定と誘引について、ポイントを書いておきますね。

冬剪定の時期や仕方は薔薇の種類によって異なりますが、だいたい1~2月のバラの活動が最も鈍くなる厳寒期に行います。まず、葉を全部とります。葉を取ることで完全な休眠状態になることと、葉が持っているかもしれない病気を絶やしてしまうためです。次に枯れ枝、病気の枝、傷んだ枝、弱った枝を全部切り捨てます。細い枝、柔らかい枝、重なりあう枝も、切り捨てます。

木立に仕立てているものは株全体の高さの2分の1~3分の1を残してバッサリ切って大丈夫です。惜しまず切りとりましょう。株全体の形が整うように切ることも大切です。

つるバラを仕立てる場合、「剪定」と、枝を曲げて這わせる「誘引」を同時に行います。古枝はなるべく切り捨て、その空いた部分に、元気に伸びだしている新しい枝を誘引します。ツルバラは枝を水平にすると良く咲くものが多く、また空間に向かって咲く性質があるので枝と枝の間隔を十分にとります。

薔薇を若返らせ、美しい花を咲かせるために、冬剪定は必ず行って下さいね。