タチツボスミレ

スミレ科スミレ属の多年草。

タチツボスミレは日本に60種ほどあるスミレ科の植物の中でももっとも普通にみられるものです。ほぼ日本全土の平地から低山に分布し、日当たりのよい道端や草原、森林、やぶなどに生えます。

数本から10本程度の茎を伸ばして咲きますが、花のころにはまだ短いので、根元から直接出ているように見えます。葉は薄く、きれいなハート形です。

花は葉のつけ根に1輪ずつ付き、直径1~2cmの薄紫色です。花色に変化が多く、白、薄いピンク、白い花で距(花弁の根元にある袋状の突起)だけ紫のものなどがあります。

タチツボスミレの名は、茎が立ち上がる、庭(坪)に咲くスミレの意味。スミレについては距の部分が墨入れに似ていることから転化したという説と、摘み草だったので、摘み入れ草が転化したとする説があります。

 

まだまだ寒いけど、もう3月なんだ、と思いながら庭に出たところ庭石の隅に小さく咲いているタチツボスミレを見つけました。木々や草花は季節が変わるのをちゃんとわかっているんですね。チューリップの芽も膨らんできたし、姫フウロ、ユキヤナギ、シロバナヒメリュキンカ・・・今にも咲きそうなつぼみをたくさん見つけました。一月に咲き始めたフサザキスイセンや先日紹介した庭のクリスマスローズは今が花盛りです。

松田山のカワヅザクラも咲き始めたみたい。山がかなり濃いピンクになっていました。

日に日に暖かくなって、次々と花も咲いて。春は大好きな季節です。